GU 2018ss メンズ おすすめアイテムで着こなしの輪郭を捉える
年々クオリティが上がっているファストファッションですが、地雷もあり、使えるものもありと玉石混交です。
個人的に今期のGUで気になったアイテムを以下お勧めします。
■タッククルーネックセーター
http://www.uniqlo.com/jp/gu/item/298797
990ニット(凄い時代になったものです)で一番のオススメはこれ。
まず天然素材である綿100であること。いくら激安だとしても、アクリルのニットは着たくない。ものによって手触りがカシミア風であったりと技術の進歩があることは理解していますが、1シーズンも保たない毛玉の出来やすさなど、まだまだ扱い易いとは言い難いものです。
第二に、ボーダーやリブラインといった、過剰すぎる装飾が施されていないこと。より装飾の少ないものでいうと、タックハイネックセーターもあり、そちらももちろんお勧めです。
■タックハイネックセーター
http://www.uniqlo.com/jp/gu/item/297111
ただ、これから春に向かっていくことを考えると、やはりハイネックは避けたい。タートルネックほどの暑苦しさはないにせよ、モックネックやハイネックには独特の大人っぽさがあるにせよ、ここは季節感を優先しクルーネックをベストとしました。
もしモックネックを選ぶのではあればペールトーンを選ぶことで春らしさを主張する必要があると思いますが、色は薄ければ薄いほど価格が分かりやすいのです。
タッククルーネックに関しては各アイテムとも着こなし易いものだと思いますが、どちらかと言えば首回りと袖裾が濃色のタイプがおすすめです。
仮に黒スキニーに合わせたとして比較してみせましょう。
縦のレイヤードのように、濃色ボトムとの境界に白を差すという意味では向かって右が良いのでしょう。顔周りに白を配置することで顔も明るく見えるかもしれません。
ただ、どちらがシャープに見えるか(様になって見えるか、キメ感があるか)、というと左なのが分かるでしょうか。
面積比で言えば、より暗いアイテムなのは右です。何せボディ全面が暗色ですから右が暗く、左の方が明るい。
ただ、シャープに見えるのは、明るいはずの左なのです。
なぜなら、左の方が輪郭が濃いからです。
黒ジャケットに白シャツは定番でも、白ジャケットに黒シャツは定番となり得ません。
シャープなスタイルを作るには、輪郭を濃くすること。
左の着こなしは面積では明るく春らしさがあり、かつ輪郭はシャープなのです。
さらに考えてみましょう。
手持ちのシャツは、白か黒か。薄い色か濃い色か、どちらが多いのか。
多くの男性は白シャツはあれど、黒シャツは持っていないはずです。
白シャツを合わせてみます。
左は黒のラインがあり白シャツとメリハリがあり、右は白のラインのせいで白シャツとの境界がぼやけます。
一方ボトムを見ると、左は黒のラインがありスキニーとの境界がぼやけ、右は白のラインがあるためスキニーとの境界がはっきりとします。
言い換えましょう。
左は大人っぽいアイテムである白シャツの存在感が増すとともに黒スキニーがより足長に見えます。
右はせっかく着た大人っぽいアイテムである白シャツの存在感を薄れさせ、より短足効果のある着こなしとなっています。
実はこの理論、ボーダーカットソーでも全く同じことが言えます。
アイテム選びの参考となれば幸いです。