時計選びの基本編
メンズでは時計を気にしなさすぎる、私TJはそう思っています。
けれど、どんな時計がいいのか、ブランド名以外の審美ポイントが分からない人も多いでしょう。
では、どんな部分で判断するのか、ごくごく簡単なポイントをお伝えしていきましょう。
■針がインデックスにズレなく乗るもの
クォーツの場合ですね。ひどいものだと、秒針がインデックスの中間に止まります。いかにも安っぽいです。
■針が鋭く重そうであること、高級感
洋服のポイントが先端だとすれば、時計ではそれは針に当たります。シャツのボタンのように、小さくとも目立つのです。
■針が盤面の端にまで届くこと
上とも重なりますが、ムーブメントのトルクによって、パワー不足で軽く短い針を使用されていることがあります。見た目が悪いですのでご注意を。
■余計な蛍光塗料が載っていないこと
国産にありがちですが、ドレスウォッチに蛍光塗料はマヌケですので避けましょう。また、カジュアルウォッチでも塗料の塗りムラやはみ出しには気をつけること。
■ステンブレスが疑似三連でないこと
実はSSのロレックスは疑似なのですが、きちんと3つに並んだ三連ブレスが独立したパーツとなっているかを確認してください。セイコーも擬似三連が多いです、ファッションでいうと合成皮革のようなもの。
■メッキ処理を避けること
ブレスまで黒一色の時計はおしゃれですが、メッキはハゲます。唯一検討できるのはシチズン系のデュラテクトですが、素直に黒セラミックを選びましょう。なお白セラミックは黄ばみますので避けるべきです。
■二重価格の商品を選ばない
定価10万実売5000円、といったもの。これは洋服で喩えると裏地チェックのチノパンくらい危険です…。
■雑貨店の商品を選ばない
裏蓋が開けられないような作り、メンテを考えられていない使い捨て品を買うべきではありません。
■ブランドを考える
たとえばロレックスはルイヴィトンのような先入観を持たれ、セイコーはユニクロ的な先入観を持たれることをまずは認識しましょう。おすすめはヨルグシャウアーやクエルボイソブノリスなど、名前を見てもぱっと先入観を持たれないものです。
■磨きが美しく、曲面はなめらかに、角は切れそうなほどシャープなこと
よく、ダレる、とかいう表現をされる部分です。一見同じステンレスでも仕上げでずいぶんと変わるものです。またそもそも素材自体も同じステンレスでも種類があるため、比較すべきです。
■ブレスレットにある程度の重みがあること
板バネ、中空、と言っても伝わらないかもしれませんので、単純に持ってみて妙に軽くないかを確認して下さい。
■留め具が無垢であること
昔ながらの板バックルや、スライダータイプの調整金具はかなり安っぽい地雷です。
■型押しの革ベルトを使用しないこと
基本的にステンレスブレスレットよりも革ベルトをお勧めします。差別化の面でも、着こなし易さの面でも。
革ベルトがメンズの本来スタイル(白黒スーツ)で、金属ブレスは独特な質感が緩和型の主張をしてしまいます。
ただし、型押しは合皮の革ジャンと同じですので選ばないこと。お金がなければ黒カーフで構いません。
■クロノグラフの各表示が寄り目になっていないこと
ムーブメントとケースのサイズが合っていないことがすぐに分かってしまいますし、デザイン的にも間延び感があり美しいものではありません。