ユリーノ~モテる男のファッションのコツ~

モテるメンズファッションのコツを理論的に解説します。

ファッションに基準を持つ

ファッションには基準を持つことが必要です。

基準となるスタイルがあり、それをTPOに合わせて洗練度を上げるために、代用色、代用アイテムという考え方で、白シャツをTシャツに置き換えてカジュアルダウンをしたり、黒をネイビーにして色味のバランスを取り、時にはアクセントを入れてコーディネートを組み替えていきます。

ではメンズファッションにおいて、その元となるスタイルとは何でしょうか。

元々はどんなスタイルで、そのうちの何を入れ替えてコーディネートを組んでいるのでしょうか。

 

私が思う、メンズの最も基本的な、基準となるスタイルは白黒のみで構成されたスーツスタイルです。

黒スーツに白シャツ、黒ネクタイに黒革靴。

ここを起点としてスタイルを構築していくのが最も容易い。

 

アウトドアシーンであれば、色味はいじらずアイテムの入れ替えだけを行います。ジャケットをマウンテンパーカーに変えます。革靴をスニーカーに変えます。実は、これだけで十分おしゃれなのです。必要のない代用は、するべきではありません。

これが、基準となるスタイルなしにアイテムレベルからスタイルを構築した場合はどうなるでしょう。

ショップに行き、単品レベルで買い物をし、例えばカーキのマウンテンパーカーを購入します。同じように、スニーカー、インナー、トップス、ボトムといかにもなアウトドアアイテムを揃えた場合、ちぐはぐな組み合わせとなるか、細心の注意をもってもアウトドア感が行き過ぎてしまうのです。

アイテムレベルからの構築では、パーカー1つ取っても、それを黒スキニーと合わせるのか、ワイドジーンズと合わせるのか、一々悩み、場合によっては総当たりをするはめに陥ったりもするでしょう。

 

ファッションとは、帰納法ではなく、演繹法で構築されるべきものです。

アウトドアなアイテムを複数持っているから、それを組み合わせてスタイルを構築する、という考えは誤り。

基準となる白黒スーツスタイルをどう崩すか、これだけが本来のメンズスタイルの考え方です。

どららでも合うのだろうという判断が下されたとき、より本来のメンズスタイル(白黒スーツ)に近い着こなしを正としてください。

 

別の事例を考えてみましょう。

ロングカーディガンにタンクトップを複数重ね着したエスニックなスタイル。

これも、解釈の仕方しだいで、ジャケットをカーディガンに変え、白シャツをタンクトップに変えただけだということが理解できるでしょうか。

 

アイテムレベルから帰納法でスタイルを構築すると、どうしても着こなしが偏ります。情報量の調整も利かず、緩和されすぎるのです。

極端なアウトドア、極端なミリタリー、極端なレジャー..そうではなく、基準となるフォーマルスタイルがあり、それをいかに崩していくか、ドレスアップ型の構築ではなく、カジュアルダウン型の構築をすること。

白シャツをTシャツに変えた、それだけではまだフォーマルだった、アクセントが足りなかった、だから、さらにTシャツにボーダーという柄を付加した。加えて黒をネイビーで代用した。同じ寒色系のロイヤルブルーのスヌードを差し色とした。

基準を持つことで、崩れすぎないスタイルを構築することができます。元となるアイテムを、なぜ、どれくらいの緩和を行ったのか説明をすることができるようになります。

 

メンズスタイルの基本は白黒スーツスタイル、そして、あらゆる組み合わせはその代用に過ぎないのです。