着こなしトレーニング 2つのアイポイントで10ポイントまでの緩和をしてみるトレーニング
TJです。
出落ちと言えばそれまでなのですが、
明度
彩度
素材
形
柄
このうちどれかを白黒スーツから変えることを1ptとして、全部で10ptまでの緩和を行うといいトレーニングになると思います。
合わせて、アイポイントを二カ所作ることですね。
例えば、ウールの黒ジャケットを同じくウールの黒カーディガンに変えると1pt。
黒スラックスを、グレーのワイドテーパードに変えて明度と形の2pt。
革靴をとっても派手なハイテクスニーカーに変えて4pt(明度、彩度、素材、形)。
アイポイントは派手なスニーカーと、明色の白シャツの二カ所でしょうか。
これでもまだ、3ptも残っているんです。
カーディガンをコットンに変えられる(1pt)し、黒と白のハイコントラストが嫌ならば、グレー(1pt)にも変えられます。色がないのが嫌ならば、ネイビーにも変えられますね(明度と彩度で2pt)。シャツが嫌だったら、カットソーに形を変えてもう1ptです。
出来上がりのスタイルは、
ネイビーのコットンカーディガン(3pt)
白カットソー(1pt)
グレーワイドテーパードスラックス(1pt)
とても派手なハイテクスニーカー(4pt)
10ptの緩和でできることは、思われているよりずっとずっと多いのです。
アイテムレベルから構築する帰納法の着こなしより、白黒スーツを代用で着崩す演繹法の着こなしの方が、ずっとスマートです。
これが帰納法だとこうなります。
ネイビーダウンのストリート感と着膨れがイヤだから、サックスのオックスフォードシャツにリジッドのスキニーデニムでYラインを構築。何となくオールブルーっぽくなってきましたが、青の革靴なんてマニアックなもの持っていませんから、足元はとにかく無難な黒い革靴でも合わせておけばいいか..。
なんだかアイポイントがないから補色のニットを重ね着して、靴の黒とハットの黒を合わせてリンクさせよう..。鞄も黒にすれば、黒を散らしたように見えてまとまりが出るかも..。
めちゃくちゃ行き当たりばったりですよね(笑)
どんどん足していく、足し算思考であることも分かると思います。端的に、過剰なのです。
そもそものスタイリングに対するスタンスが悪く、こんな考えでいくつ組んでも、上達のしようがありません。
帰納法と演繹法、構築の時点でどちらが正しい手法かは明らかです。
ファッションは足し算ではなく、引き算でとよく言われます。
演繹ならば、何をどれだけ緩和する代用を行ったのかが明確で、無駄に何かを出しすぎることがありません。
そのためにまずは演繹に慣れること、代用によるカジュアルダウンでのみスタイルを構築すること。
これが一番のトレーニングだと思います。