ユリーノ~モテる男のファッションのコツ~

モテるメンズファッションのコツを理論的に解説します。

着こなしの情報量を調整する

コーディネートがごちゃごちゃすることってありますよね。

なんか目があちこちに行ってしまう、落ち着かない、ちかちかする感じ。

差し色が入りすぎている(もう差し色じゃない気がしますが)、原色ばかり、柄ばかりなどなど、色々と理由はあると思いますがその解決策として、情報量を調整することが必要だと感じています。

 

例えば、全身真っ黒のコーディネートに白のロングタンクトップやシャツを差して、縦のレイヤードを利かせる着こなし。

この白を複数に点在させればさせるほどコーディネートに統一感やおしゃれ感、まとまりが出るため、加えて白のキャップをかぶることもあるでしょう。

この場合シャツの襟元、裾、帽子の三カ所で白を差すことになります。

ここで欲張って、靴も白スニーカーにしてしまう、またはロールアップをして靴下を白にしてしまう。白いスヌードを巻いてしまう。白いマルシェバッグを持ってしまう。

襟元、裾、帽子、靴、スヌード、バッグ、ここまで白を点在させてしまうと、もはやこれはポイントではありません。

暗色に白を差しただけで色味としては統一しているはずなのに、全体としては「どこにアイポイントがあるのか分からない」状態になっていることでしょう。

暗色の中の高明度色、あるいは、無彩色の中の高彩度、無地の中の柄がコーディネートのポイント、アクセントとして機能するわけですが、ここまでしてしまうと目線の行き先が多すぎるのです。

個人的に、コーディネートの中でポイントとなる部分は二カ所くらいで十分だと感じています。

 

ただしこれが色やテイストが反する組み合わせとなると、より情報量が増えてしまいます。

同じく話を単純化するため、全身真っ黒の服装を想像したとして、アイポイントを二カ所おくとします。

例えば赤いハイゲージニットに、黄色のハイテクスニーカー。

この場合は、差し色が二カ所であるという情報量に加えて、その差し色同士が全く違う色味で、テイストもハイゲージニット(大人っぽく昔ながらの製法)とハイテク(子供っぽく未来的)でアンマッチであるという情報量がさらに加わります。

この場合、ぱっと見のアイポイントは二カ所になりますが、同じテイストの赤(例えば赤いオールスターローカット)を二カ所差した場合に比べて、ごちゃごちゃと見えるリスクはぐっと高くなるはずです。

黄色と赤というともに暖色系ではあるもののともに強い主張を持ちテイストも異なるため、一方をベージュなどの明るくアイポイントにはなるものの主張しすぎない色味とする対応が必要となります。

 またテイストに関するものでいえば、ネイビーのセットアップに同じく黄色のハイテクスニーカーを合わせたとして、そこにはネイビーに差し色を入れたという1つの効果(情報量)だけでなく、テイストがアンマッチであることによる情報量が確実にあります。海外の高級ブランド靴にあるような黄色いレザーのドレスシューズを合わせた場合と比較してみてください。

情報量が過剰になると、裏地チェック柄の七分丈パンツのように子供っぽく洗練されていない印象となりますので、場合によっては、ネイビーのセットアップにただ黄色いハイテクスニーカーを一点入れただけで着こなしが破綻する恐れもあります。

 

一番のおすすめはコーディネートにおける色数を減らすことです。

よくあるモノトーン+2色まで、といったルールですね。

個人的にはネイビー(黒の代用)やベージュ(白の代用)を使えば、必ずしもモノトーンを使用する必要はないと考えるため、色味の指定なくコーディネートは三色まで、を着こなしの原則ルールとしています。